生成する前に、パネルにはそのクリップで何ポイント使うかが表示されます。この数字は、実際の課金と同じ関数で計算されています。ただ、合計の数字を見ても内訳まではわかりません。どの設定を変えれば一番安くなるのかも見えてきません。
この記事では、Seedance 2.5 の料金を項目ごとに分解します。書くのは相対的な変化だけで、具体的な価格は載せません。価格は上流の改定で変わりますが、比率はほとんど変わらないからです。比率はすべて、本番環境の課金に使っている料金計算関数を直接呼び出して算出したもので、推定値ではありません。
早見表
| 変える設定 | 価格の変化 |
|---|---|
| 長さ | 秒数に比例:10秒 ≈ 5秒の2倍、30秒 ≈ 6倍 |
| 解像度 | 480p ≈ 720p の 0.45倍、1080p ≈ 720p の 2.46倍 |
| 音声あり | 変わらない |
| 参照画像(1枚でも複数でも) | 変わらない |
| 参照音声 | 変わらない |
| 短めの参照動画 | ほぼ変わらない(+0%〜+8%) |
| 参照動画が出力の約2/3より長い | 参照が1秒増えるごとに、出力約0.6秒分が加算 |
| 動画編集 | 元動画の長さで課金。同じ長さのテキストからの生成の約 1.2倍 |
| 動画の延長 | 選んだ出力の長さ+元動画の長さで課金。ルールは参照動画と同じ |
長さ:秒数に比例
Seedance 2.5 はトークン単位で課金され、トークン=1フレームのピクセル数 × フレーム数、フレームレートは毎秒24フレーム固定です。そのため、価格は長さにほぼ正比例します。
| 長さ | 4秒 | 5秒 | 10秒 | 15秒 | 20秒 | 30秒 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 5秒に対する比 | 0.80 | 1.00 | 1.99 | 2.99 | 3.99 | 5.98 |
短いクリップが1秒あたりわずかに割高なのは、どの動画にも先頭フレームが1枚多く含まれるためです(フレーム数 = 24 × 秒数 + 1)。短いクリップほどこの1枚の比重が大きくなりますが、差は1%未満です。長さは4〜30秒の任意の整数秒から選べます。
解像度:1080p は 2.25倍ではなく 2.46倍
1080p のピクセル数は 720p の 2.25倍ですが、1080p は100万トークンあたりの単価自体も高く、この2つを掛け合わせると 2.46倍 になります。480p はピクセル数が 720p の約0.44倍で単価は同じなので、約 0.45倍 です。
プロンプトやカメラワークを試している段階なら、480p は 720p の半分以下の費用で済みます。ただし、解像度を変えて生成し直しても同じ映像にはなりません。480p は「このプロンプトで狙ったものが撮れるか」を確かめるためのもので、最終映像のプレビューではありません。
アスペクト比:テキストからの生成と参照生成では、アスペクト比は価格に影響しません。動画編集と延長は出力のアスペクト比が元動画に合わせられ、比率によってピクセル数がわずかに異なります。720p では1%未満、480p では最大約5%の差です。
音声・参照画像・参照音声は追加料金なし
- 音声:音声ありでもなしでも同じ価格です。
- 参照画像:1枚でも5枚でも課金は同じです。参照画像は料金計算式に含まれません。
- 参照音声:同じく料金に含まれません。本数と合計の長さに上限があるだけです。
参照動画:短ければほぼ無料、長ければ秒単位で加算
参照動画を付けると、課金ルールが切り替わります。100万トークンあたりの単価は約40%安くなりますが、課金対象の長さは「出力の秒数 + 参照動画の秒数」になり、さらに下限があります。出力の秒数の 5/3(切り上げ)を下回ることはありません。
結果は次のとおりです(720p。数字 = 参照動画ありの価格 ÷ なしの価格)。
| 出力 \ 参照動画 | 2秒 | 4秒 | 6秒 | 8秒 | 10秒 | 15秒 | 20秒 | 30秒 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5秒 | 1.08 | 1.08 | 1.32 | 1.55 | 1.79 | 2.39 | 2.98 | 4.17 |
| 10秒 | 1.02 | 1.02 | 1.02 | 1.08 | 1.20 | 1.49 | 1.80 | 2.39 |
| 15秒 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.20 | 1.39 | 1.79 |
| 30秒 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.20 |
読み方:
- 参照動画が出力の約2/3以下のときは下限で課金され、参照なしとほとんど変わりません(+0%〜+8%。5秒のクリップで一番目立ちます)。「40%安い」がなぜ実現しないのか、なぜほぼ正確に相殺されるのかは、こちらの記事で計算しています。
- それを超えると、参照動画が1秒増えるごとに、出力約0.6秒分の料金が加算されます。
- 参照動画の秒数は切り捨てです。4.9秒は4秒として計算されます。
- 参照動画を複数付けた場合は合計の長さで計算されます。合計は最大30秒です。
参照動画は、モデルに見せたい部分だけを残せば十分です。15秒の出力に30秒の参照動画を付けると1.79倍ですが、10秒に切れば1.00倍に戻ります。
動画編集:元動画の長さで課金、約1.2倍
編集では出力の長さが元動画に合わせられます(モデルは元動画より長くならないことを保証しており、短くなっても最大0.4秒です)。そのため、元動画の長さで課金されます。元動画は入力としても数えられるので、課金対象の長さは元動画の2倍になり、そこに約40%安い単価が掛かります。結果として、同じ長さのテキストからの生成の約1.2倍になります。元動画は4〜30秒である必要があります。
注意したいのは、編集の価格は元動画の長さだけで決まり、変更する範囲の大きさとは関係ないことです。30秒のクリップで冒頭のカップを1つ消すだけでも、30秒分の課金になります。
動画の延長:選んだ長さ+元動画
延長では出力の長さを自分で選び(4〜30秒)、元動画は参照動画と同じルールで入力として数えられます。10秒延長する場合:元動画が5秒なら1.02倍、10秒なら1.20倍、20秒なら1.80倍です。
生成に失敗したら
生成に失敗した場合、ポイントは返還されます。モデレーションで拒否された場合の扱いは、こちらの記事をご覧ください。
数字の出どころ
この記事の比率はすべて、本番環境の課金に使っている料金計算関数を呼び出して算出しました。パネルに表示される価格と実際の課金も、同じ関数を通っています。数値は2026年9月30日時点のものです。
